ごったに
ごったに
グロウ「うそやん」
ルビィ「なになに。うわっ、ユール体重なさすぎ!」
グロウ「うちより軽い……」
ルビィ「うっそ! 女子じゃん!」
グロウ「うちより……うそやろやめて……」
グロウ「ちゅうわけやき、栄養管理を見直します」
ゴッド「はあ」
グロウ「まず高タンパクはそのままにカロリーも意識してのせます」
ゴッド「あ、ユール太らせるほうなのな」
グロウ「当たり前やろ! うち太っちゃあせんもん!」
アクア「あっ」
空也「どうしたの?」
アクア「本の背中取れた」
空也「古かったもんねー」
アクア「どうしよう」
空也「いいよここの本なんて」
アクア「そんな訳には、そうだ空也、ガムテープ出して」
空也「は?」
アクア「無理? 束縛術の範疇かと思ったんだけど」
空也「……どこから突っ込もうかな」
空也「まず僕の魔法を便利使いするのやめてほしいし、君がガムテープを範疇だと思ってることにびっくりだし、それから」
アクア「結局出せんの? 出せないの?」
空也「出せますよ! ほら」
アクア「うわっ、あっ、あー……ぐっしゃぐしゃだな」
空也「束縛術だからね? 巻く前提で出るんだよ」
アクア「エメリアにテープもらおう」
アクア「そういえばおれ、製本テープ持ってるんだった」
空也「いい加減にして……」
ルビィ「誕生日近いけど、なにかほしいものってある?」
アクア「ほしいもの? えー……それってルビィが買ってくるの?」
ルビィ「うん、売ってる物なら」
アクア「収入ないよね?」
ルビィ「ぎくっ」
グロウ「アクア、言いにくいけんどインク……」
アクア「あ、やっぱくさい? 前のと比べるとちょっとなあ。でも今までの生産中止になっちゃって」
グロウ「……人が遠慮して言わんかったことをあっさりと」
アクア「陣書きにインクくさいは悪口じゃないよ。女の人に体重が重いはご法度だけど、持ってる鞄が重いとは言っても怒られないだろ」
グロウ「あんたらの常識にはついていけんわ」
河音「こないだはお土産ありがとう」
椎矢「どういたしまして。あの缶、可愛かったでしょ。早瀬くんは使わないかもしれないけど、小物入れか何かにしてね」
河音「う、うんそうする……(筆洗いにしてるなんて言えない…!)」
椎矢「早瀬くんて、同じ友達でも依川の前と空也さんとじゃ態度違うわよね」
河音「うっ」
椎矢「なんで?」
河音「さ、定は友達だけど、空也はどっちかというと事務所の人みたいな、」
グロウ「あっ、牛乳買い忘れた」
ゴッド「……」
グロウ「……どうしょう」
ゴッド「……」
グロウ「明日の朝の分足りるろうか」
ゴッド「……」
グロウ「……」
ゴッド「回りくどいことしてないでさっさと買いに行けって言えよ」
グロウ「買いに行け、ながや」
ゴッド「なに」
グロウ「買いに行って、やないがや」
ゴッド「……だって」
グロウ「うちそんな言い方しやせんで!?」
グロウ「ユール、ちょっとそこの新聞取ってー……取ってくれん?」
ユール「はい」
アクア「グロウ、洗濯カゴないけど体操服どうしたらいい?」
グロウ「ベランダにあるき取ってきて、ついでに洗濯もん取り込んで……ほしいがやけど頼める?」
アクア「? おっけー、やっとく」
ゴッド「うわあ」
ルビィ「気にしてるね」
ゴッド「気にしてんなー」
ルビィ「今まで通りでいいよって言ってあげたら?」
ゴッド「それはお前が言った方が角が立たない」
ルビィ「えー」
ゴッド「分かってるよ。てきとーにフォローしとくって」