ルビィ「アクアを泣かせる奴はあたしが許さない!」
グロウ「説得力無い」
ルビィ「えーっ」
ゴッド「お前が一番泣かせてるだろ」
ルビィ「そうかなあ?」
グロウ「あんたがいらん心配かけたり危ない場所連れ出して怖い思いさせるががいかんがやお」
ルビィ「ううー」
アクア「ルビィを泣かせる人……っているの?」
ルビィ「あたしは泣かないよ!」
アクア「怖いものとか」
ルビィ「特にない!」
アクア「悲しいこととか」
ルビィ「あっても泣かない!」
アクア「ルビィは強いね」
ルビィ「でしょでしょー」
グロウ「うちあんたが泣くとこ見たことないわ」
ゴッド「だろうな」
グロウ「うちんく来た時で7歳でね? うわ、可愛げのない子供……」
ゴッド「あの頃はお前の方が数倍可愛げなかっただろ!」
グロウ「しゃあないろ、父さんの教育方針ながやき!」
ゴッド「グロウが泣くのはだいたい本人の問題だからなー。許すも許さないもねーし」
グロウ「ひっど」
ゴッド「何だよ、文句あんなら言えよ」
グロウ「なんちゃあない」
ゴッド「ならそう睨むなよ」
ユール「……」
ゴッド「ユールはなあ」
グロウ「ユールはねえ」
アクア「ユールは……」
ルビィ「ユールって突然音もなくだーって泣くからちょっと怖いよね」
ユール「そうか」
定「先生来るまで30分! 間に合うか!?」
早瀬「原稿用紙5枚でしょ? 大丈夫だから定は早く数学解いて!」
楓生(すごい依川、ルサ・イルに読書感想文の清書させゆう……!)
河音「100均の鉛筆はだめ。中で芯が折れる」
定「色鉛筆?」
河音「鉛筆」
定「お前どんだけガリガリ書いてんだよ」
河音「苑美が男の人に声掛けられてる……!」
楓生「ほっちょき。迷子保護やお」
河音「ああ……そうみたい……」
男「きみ、年いくつ? 大人の人と一緒?」
苑美「高校せ……」
男「人が多いところには悪い人もいるからね、気を付けないとだめだよ」
熱斗「すいません」
苑美「熱斗! あのね」
男「君は? お兄さんかな?」
熱斗「ええ保護者です」
男「家族の人が来てくれてよかったね^^」
苑美「……」
ルビィ「指切りげんまん嘘ついたら針千本のーますっ、指き――あっ!」
アクア「?」
ルビィ「アクア陣書きなんだから指切っちゃだめだあ。どうしよ」
アクア(こういうとこ可愛いと思うけど、最初に指切りって言っちゃったことには気付かないんだよなあ)
ゴッド「アクアにしろクルスさんにしろ空也にしろ、周りのやつら割と女の趣味がおかしい」
グロウ「あんたは大人というか男の趣味がおかしい」
ゴッド「は?」
グロウ「うちの父さん。ようあんなんに懐いたでね」
ゴッド「だって他に頼れる大人いなかったんだぜ?」
グロウ「にしても顔見ていきなり『お前は媚び方を覚えろ! ほいたらなんじゃち上手ういく!』で? 普通嫌になるろ」
ゴッド「人の好き嫌いそういう基準で決めてねえし」
グロウ「……あー」
椎羅「えー? 好みのタイプ? まずは優しくてー」
ルビィ(ユールじゃない?)
椎羅「賢くてー」
ルビィ(ユール……?)
椎羅「素直でー」
ルビィ(ユールじゃない……?)
椎羅「私のこと大事にしてくれる人!」
ルビィ(ユールじゃない!)
※ユールです